佐賀・王仁博士顕彰公園へ!百済門と千字文碑を見て歩いた歴史散歩【2022年】

2022年11月、佐賀県神埼市にある王仁博士顕彰公園(わにはかせけんしょうこうえん)に立ち寄りました。

階段の上に見えたのは、韓国の伝統建築を思わせる大きな門。赤い柱と美しい屋根が印象的で、「ここはどんな場所なんだろう?」と気になります。

実はここ、日本と朝鮮半島の古い歴史や、文字・学問のつながりを知ることができる公園でした。難しそうなテーマですが、実物の門や漢字がずらっと並ぶ碑を眺めていると、思いがけず興味が湧いてきます。

佐賀県神埼市・王仁博士顕彰公園の百済門と夕方の空
階段の上に建つ百済門。夕方の光の中で存在感があります。
目次

王仁博士顕彰公園って、どんなところ?

王仁博士顕彰公園は、佐賀県神埼市に2018年に整備された歴史・文化の公園です。近くには吉野ヶ里歴史公園があり、古代の日本と朝鮮半島との交流を身近に感じられる場所として紹介されています。

王仁(わに)博士は、古い記録に登場する百済からの渡来人で、日本に「論語」や漢字の手本「千字文」を伝えたとされる人物です。公園はその功績を顕彰し、日韓の交流の歴史を知ってもらうために整備されたそうです。

※この記事は2022年11月に撮影した写真をもとにしています。王仁博士については古い史料や伝承に基づく説明であり、歴史的事実の細部には諸説があります。

王仁博士顕彰公園の総合案内板
園内の総合案内板。広場や交流館の位置関係がわかります。

入口の「百済門」がとにかく立派!

まず目を引くのが、階段の上に建つ百済門(くだらもん)。屋根の曲線、赤い柱、緑や金色の細かな装飾が印象的です。

神埼市によると、この門は韓国・霊岩郡(ヨンアムぐん)の支援で建てられたもの。両地域の友好を象徴する、公園のシンボルなのだそうです。

赤い柱と緑の装飾が特徴的な百済門の扁額と屋根
門の上には「百済門」の文字。装飾や色使いも印象的です。

王仁博士ってどんな人? 肖像の碑にも注目

敷地内には、王仁博士の姿を描いた碑もあります。帽子をかぶって座る姿から、ここが学問や文化の伝来をテーマにした場所なのだと感じます。

王仁博士顕彰公園にある王仁博士の姿を描いた碑
王仁博士の姿を描いた碑。公園の歴史的なテーマを感じます。

壁いっぱいの漢字!「鍾繇千字文碑」の迫力

そして、特に印象に残ったのが、鍾繇(しょうよう)千字文碑です。

長い壁に、漢字がびっしり。しかも一文字ずつ筆づかいが違っていて、思わず立ち止まって眺めてしまいます。

鍾繇千字文碑の壁に並ぶ陶板の漢字と長い通路
遠くまで漢字が続く大きな千字文碑。近づくと一枚ずつ筆跡が異なります。
多くの漢字が並ぶ王仁博士顕彰公園の鍾繇千字文碑と見入る子ども
ずらりと並ぶ漢字に、子どもも興味津々。知っている名前探しも楽しい場所でした。

神埼市公式サイトによると、この千字文碑は王仁博士の功績を広く知っていただくために作られたもの。千字文の一文字ずつを日本と韓国の方々に揮毫してもらい、その文字を有田焼の磁器質の陶板に焼き付けて制作しているそうです。

王仁博士顕彰公園の鍾繇千字文碑の説明板
現地の説明板で、千字文碑の制作背景を知ることができます。

実際に見てみると、同じ漢字でも書く人によって形や勢いがまったく違っていて、書道作品を眺めているような面白さがありました。

しかも、ただ眺めるだけではなく、知っている名前を探す楽しさもあります。安倍晋三さん、岸田文雄さん、高市早苗さんなど、見覚えのある政治家の名前が見える陶板もあり、誰が書いた字なのかを探すのも面白かったです。

安倍晋三さんの名前が見える鍾繇千字文碑の陶板
安倍晋三さんの名前が見える陶板。身近な名前があると、ぐっと見やすくなります。
岸田文雄さんの名前が見える鍾繇千字文碑の陶板
岸田文雄さんの名前が見える陶板。誰の字かなと探す楽しさもあります。
高市早苗さんの名前が見える鍾繇千字文碑の陶板
高市早苗さんの名前が見える陶板。政治家や著名人の名前探しも印象に残りました。

始めのほうは、歴代総理大臣や政治家の名前がたくさん並んでいるので、見つけるのも楽しいところ。子どもも興味津々で見ていました。

無理に勉強にしなくても、漢字の形や名前を見比べているうちに、文字への興味が自然と広がっていくようでした。親子で気軽に楽しめるのも印象に残りました。

興味が広がったら、家でも筆を楽しむ方法も

筆跡の違いを見ていると、自分でも筆で漢字を書いてみたくなりますよね。墨を使わず気軽に試せる水書きタイプと、墨液を使う通常の書道セットを紹介します。

水だけで気軽に練習したいときは、水書きのお習字セットが便利です。

PR(広告)

墨を使う書道にも挑戦したいときは、筆や硯などがまとまった通常のセットも選べます。

PR(広告)

「願いの碑」は学問にちなむモニュメント

公園には、中央がくぼんだような大きな石のモニュメントもありました。こちらは「願いの碑」です。

王仁博士顕彰公園にある烏帽子をかたどった願いの碑
大きくカーブした形が印象的な「願いの碑」。

神埼市の案内によると、この碑は王仁博士の肖像画に描かれた烏帽子(えぼし)をモチーフにしたもの。合格祈願や学業成就の願いの場として整備されたそうです。

願いの碑の説明板
説明板を読むと、「願いの碑」の意味がよくわかります。

情報交流館もあり、静かに散策できる

園内には情報交流館もあります。神埼市の公式案内では、王仁博士の功績や古代の日本と朝鮮半島のつながりを映像などで紹介しているそうです。

王仁博士顕彰公園の情報交流館の建物入口
百済門のそばには、歴史を紹介する情報交流館もあります。

芝生のある広場や休憩できるスペースもあり、歴史の説明だけが続く場所ではなく、屋外を歩きながらゆったり見て回れるのもよいところでした。

王仁博士顕彰公園の屋根付きの休憩舎
屋根付きの休憩舎もあり、歩き疲れたときにひと休みできます。

訪れたのは夕方。休憩舎の向こうにはやわらかな光が差していて、園内は落ち着いた雰囲気でした。

夕方の光を背景にした王仁博士顕彰公園の休憩舎
夕暮れの休憩舎。門や碑を見たあとの散策にもぴったりでした。

王仁博士顕彰公園の場所・駐車場・料金

所在地佐賀県神埼市神埼町志波屋813-6
入園料無料
駐車場無料
開園時間9:00〜17:30
休園日火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
近くの施設吉野ヶ里歴史公園から北へ約800m

※施設情報は執筆時点に神埼市公式サイトで確認したものです。開園状況や利用案内は変わることがあります。訪問前に神埼市公式「王仁博士顕彰公園利用案内」をご確認ください。

まとめ|門や文字を眺めながら、歴史にふれる散歩

王仁博士顕彰公園は、百済門の美しさだけでも立ち寄る価値を感じる場所でした。そこから千字文碑を見て、王仁博士や日本と朝鮮半島の交流について知ると、景色の見え方が少し変わります。

難しい歴史を最初から勉強しようと気負わなくても大丈夫。立派な門や壁いっぱいの漢字に「これ、どうなっているんだろう?」と興味をひかれるところから楽しめます。

佐賀・神埼周辺をお出かけするとき、いつもとは少し違う歴史散歩を楽しみたい方におすすめの場所です。

公式情報・参考サイト

・神埼市|公園・広場(王仁博士顕彰公園の施設紹介)

・神埼市|王仁博士顕彰公園利用案内

※外部リンクは神埼市公式サイトです。掲載写真は2022年11月13日当時のものです。

「これ、誰かの役に立つかも!」と思ったら、ぜひシェアしてくださいね。
  • URLをコピーしました!
目次