2022年10月29日、佐賀県伊万里市の伊万里横丁を歩きました。昔ながらの飲食店が並ぶ細い小路に、たくさんの提灯がゆらり。少し薄暗い路地と柔らかな明かりの組み合わせが、なんともいい雰囲気です。
しかも、この日はハロウィンの催しも開催中。ガイコツの仮装をした人に出会ったり、駅前にも人が集まっていたり。昭和の面影が残る小路と、お祭りのワクワク感が同居する夜でした。
あちこちに提灯! 昭和レトロな伊万里横丁を歩く
建物と建物の間を縫うように伸びる小路。見上げると、白い提灯が何列にも並び、ときどき赤い提灯や花模様が混じっています。華やかだけど、にぎやかすぎない。この景色が、古い街並みによく似合っていました。

提灯の下を歩くと、飲食店の看板や建物のたたずまいまで、いつもと違って見えてきます。新しい商業施設の整った明るさとは違う、昔からの路地ならではの良さ。こういう小路、私はつい奥まで歩いてみたくなります。
実はハロウィンの日! 仮装した人も歩いていました
細い通りで出会ったのは、ガイコツ姿の人。ハロウィンらしい格好で、提灯が灯る路地を歩いていました。昔ながらの飲食店街にこんな姿が現れると、ちょっと不思議で面白い光景です。

当日の催しについて調べ直してみると、伊万里市が2022年10月14日に発表した「伊万里横丁燎押印巡り(かがりびおういんめぐり)」の案内が見つかりました。
開催日は2022年10月29日(土)、会場は伊万里駅前公園広場とことぶき通り。15時から20時のイベントで、17時から20時には「仮装でスタンプラリー」、15時からは特大提灯の塗り絵企画が用意され、参加は無料でした。
お菓子をもらったような記憶もあるのですが、当時の公式案内からは配布の詳細を確認できませんでした。ここは記憶のままにしておき、確かな記録としては仮装スタンプラリーがあったことを紹介しておきます。
※イベントの日時・内容は2022年当時の伊万里市発表資料に基づきます。私たちがスタンプラリーに参加したかどうかは、写真からは確認できないため記載していません。
路地の奥まで歩くと、昭和の面影があちこちに
華やかな提灯から少し目を移すと、路地の表情そのものも魅力的でした。こぢんまりした通路、壁沿いの灯り、並んだお店の看板。何だか昭和の映画の中を歩いているような気分になります。

この辺りは、ことぶき通りと呼ばれる昔ながらの飲食店街。飲食店のある路地を地域の新たな名所として盛り上げようと、「伊万里横丁」という名前が付けられたそうです。レトロな風景を新しく塗り替えるのではなく、その雰囲気を生かしているところに惹かれました。
大きな赤い提灯が掛かる通りもありました。奥の方まで小さな灯りが続き、覗き込むと先へ先へと歩いてみたくなります。

提灯の灯りには、街を元気にしたい思いがあった
この提灯が飾られた理由をあとから調べてみると、思いがけない背景がありました。きっかけは、コロナ禍で人通りが減り、厳しい状況に置かれた伊万里の飲食店街。「もう一度、街ににぎわいを」という思いから始まったのが、「燎(かがりび)」プロジェクトです。
伊万里商工会議所青年部や地元の飲食業組合青年部などが協力し、2021年から、夜の街を温かな提灯の光で彩る取り組みを進めました。提灯を眺めていたときは「きれいだなあ」と思っていた私ですが、その背景を知ると、同じ写真の明かりが少し違って見えてきます。
昭和の面影を残すことぶき通りの小さな飲食店や路地。昔ながらの景色を生かしながら、新しいにぎわいにつなげようとしているんですね。派手な建物を増やすのではなく、あの懐かしい横丁に提灯を灯す。そんなところも素敵だと思いました。
伊万里焼の絵付けを生かした提灯がきれい!
もうひとつ、この横丁らしいのが伊万里焼の絵付け文化を取り入れた提灯です。企画には伊万里鍋島焼協同組合や窯元の職人たちが協力し、焼き物の図柄を提灯に手描きしたそうです。伊万里市の2022年の発表資料によると、絵付けされた提灯は伊万里横丁の9か所に設置されていました。
ただ同じ提灯を並べているのではなく、ひとつずつ模様が違うところが面白いんです。「IMARI YOKOCHO」の文字も見つけました。

近くで見ると、手描きの模様が個性的
少し近づくと、提灯の表面に描かれた花や青い波のような模様が見えます。離れて眺めてもきれいですが、絵柄に注目するとまた違った楽しみがあります。

赤・青・緑・花柄……ずらり並んだ提灯が圧巻
何段にも並んだ提灯の展示は、思わず写真に残したくなる華やかさ。赤、青、緑、オレンジの無地の提灯の間に、花の絵が描かれたものがたくさん並んでいます。

夕方の空が夜に変わると、明かりがより鮮やかに。昼間の展示では見えなかった色の組み合わせまで浮かんでくるようでした。

とくに花柄の提灯は、近づいて見ると筆づかいまで感じられます。昔ながらの街の空気と、伊万里焼の絵付け文化が一緒に味わえる。ここならではの景色だと思いました。

お祭りやおうちで提灯を飾るなら、中に入れて光らせるLEDライトもあります。こちらは提灯そのものではなく、小型LEDライト12個セットです。写真の提灯に使用されていた商品とは別のものです。
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伊万里駅前広場もにぎやか。横丁だけじゃなかった!
夜の伊万里駅前にも足を向けてみると、広場には提灯の明かりが広がり、集まった人たちの姿がありました。路地のこぢんまりした雰囲気とはまた違って、こちらはお祭りらしいにぎわい。

大きなイベント会場だけで完結するのではなく、駅前から昔ながらの小路まで街全体で楽しめるのが印象的でした。あの夜の伊万里は、どちらも歩いてみてよかったなと思います。
まとめ|懐かしい小路と提灯、ハロウィンが重なった夜
2022年10月29日の伊万里横丁は、細い路地のレトロな景色に、伊万里焼の模様が描かれた提灯、ハロウィンの仮装まで加わった特別な夜でした。
ただ明かりがきれいというだけでなく、昭和の名残がある横丁を、地元の人たちが大切にしていることも伝わってきます。コロナ禍の街を照らそうと始まった「燎」プロジェクトのことを知って、写真を見返す楽しみがひとつ増えました。あの細い小路を、また歩いてみたいです。
※本記事は2022年10月29日の訪問記録です。現在の提灯展示やイベントの実施状況は当時と異なる可能性があります。
参考情報(外部サイト)
イベントの開催日・仮装スタンプラリー・提灯の設置場所は、伊万里市「令和4年10月の報道発表」に掲載された2022年10月14日付の発表資料を参考にしました。
「燎」プロジェクトの発足の背景や伊万里焼の絵付けについては、「IMARI『燎』プロジェクト」(READYFOR・2021年)と、日本商工会議所「日商 Assist Biz」を参考にしました。
※参考情報のリンク先は、育児ログとは別の外部サイトです。
