育成会とは?子ども会と何が違う?加入率が低下している現状を考える

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この記事では「育成会」について書いていきます。

私は子どもが小学生に入って初めて「育成会」というものの存在を知りました。「子ども会」の方は、自分自身こども時代に入っていたのもあり、よく分かりますが、

「育成会」については、

・一体何をするの?
・そもそも誰を育成するの?
子供会と何が違うの?

と疑問だらけで。子供が入学当初「育成会の入会案内」の話が回ってきた時に戸惑ったのを覚えています。そして今年、校区育成会の本部役員となり、実際運営にたずさわる中で、少しずつ中身が分かってきところです。

(役員になって現時点で8カ月程度です)
(役職は書記として運営に携わりました)

ということで今回は、自分が経験したことも交えながら、

  • 育成会って何をする組織なのか
  • 育成会と子ども会との違いについて

といった内容で書いていこうと思います。

目次

育成会の仕事は、子ども会の活動支援

地域によって育成会の活動内容やあり方もさまざまですが、基本的には組織のトップである

「公益社団法人全国 子ども会連合会」

の方針に従っています。

「子ども会」と「育成会」

活動内容またメンバーがかぶるのことが多いので一緒にされることが多いのですが、実際は意味合いが違います公益社団法人全国 子ども会連合会によると、

子ども会とは?

子ども会は、就学前3年の幼児から高校3年生年齢相当までを構成員とし、地域を基盤とした異年齢の集団です。その活動を支える指導者と側面から援助する育成者が必要であり、この子どもの集団と指導者、育成者を含めた総称として用います。

i引用元:公益社団法人全国 子ども会連合会

育成会とは?

育成会は、地域の育成者が力を合わせて子ども会活動を援助するための組織です。したがって、子どもたちが自主的に運営する子ども会活動を側面から援助するものであって、育成会があって子ども会があるのではありません。

引用元: 公益社団法人全国 子ども会連合会

とあります。簡単に言うと、

子ども会は、子ども達が何らかの活動を行うための会。子ども達とそれを周りから支える大人の集団。

育成会は、子ども会活動を援助する地域の大人たちの集団。

ということは、子ども会があってはじめて育成会が存在する、そというわけです。そして実際の活動は「単位子ども会」という小さなくくりで行われます。

単位子ども会とは?

単位子ども会は、子ども会活動を進める上で必要な目的、事業、役割、財政などすべての機能をもっている独立した組織です。単位子ども会は、一人ひとりの子どもが仲間と力を合わせて活動するもっとも身近な集団であり、その活動を通して得られる成功体験や失敗体験が、子どもたちの成長に大きな影響を及ぼすきわめて重要な集団です。単位子ども会は、子ども集団と指導者、育成会をもって構成されますが、子ども集団の規模は、40〜50人が適切であり、その中に10人前後の班を設けて小集団活動を進めることが最も大切です。

引用元: 公益社団法人全国 子ども会連合会

私の地域でも、

・学校全体で行う活動は40~50人程度で(スポーツ大会、カルタ大会など)
・ごく近所の子ども達だけで行う活動は10人前後で(お出かけ、ボーリング大会など)

といった具合です。実際に活動を行ったり、子ども達を把握しサポートするには現実的な数だなと思います。そして少子化が進む現代では、昔のままの分け方では、子どもが1~3人とか極端に少ない地区もあり、活動自体を行えていない場合も少なくないです。わたしの住む地域は正にその問題に直面しています。

じゃ、少ない地区同士、統合すれば?

という話がいつも出ているのですが、

・地区ごとに子供会に回す費用が違う(町内費が違うから)
・各地区で昔から続く独自の行事や運営ルールがあるので擦り合わせが難しい

など、多くの場合はお金の問題で、統合をあきらめる(先延ばしにする?)パターンが見受けられます。地区全体の運営と切り離して、子どもたちの行事だけでも合同で行えたらいいのにな、と思うのですが。

これって、育成会の方針に反してませんか?枠組みを変えようと関係各局が連携しないのは何故?

というモヤモヤを感じている現在です。

「子ども会」「育成会」は何のためにある?

では、普段の学校生活もあるのに、何のためにわざわざ会を作り活動を行うのか、その目的を確認しときましょう。ちなみに、2019年現在我が子は、上の子が6年生、下の子が1年生なので、「これまで6年間」子ども会・育成会に入っているわけですが、なぜ入っているかと聞かれたら

・子ども達が楽しめる活動があるから
・地域の子ども達と仲良くなれるから

ぐらいの気持ちで、本年度役員になるまでその目的についてちゃんと考えたことがありませんでした。これまでは受け身で関わっていたといったほうが正確かもしれません。ということで、公益社団法人全国 子ども会連合会HPから抜粋すると↓↓

Q.子ども会のねらいは?

子どもは、遊び仲間を求めており、遊びを通じて社会の一員として必要な知識、技能、および態度を学んでいます。このような子どもの遊びの特徴をとらえ、健全な仲間づくりをすすめ、心身の成長発達に大切な活動を促進助長するのが子ども会です。このような活動は、学校や家庭における教育とともに、欠くことのできない重要な教育的活動であることを再認識しましょう。

引用元: 公益社団法人全国 子ども会連合会

つまり、

学校と家庭だけじゃなく、社会(地域)でも子供の教育活動が必要

ということでしょう。たしかに、学校の先生や親だけでなく、地域の人々と触れ合う機会を作るというのは子どもへの犯罪抑止」「災害など緊急時の助け合い」などの面でも大切であり、普段からのネットワーク作りにも役立つと思います。そして、

Q.「育成会」は何のためにあるのか?というと、

子ども会活動の円滑な運営を図るための側面的援助と、子どもたちのよりよい理解者としての資質をみがくための育成会員そのものの活動

引用元: 公益社団法人全国 子ども会連合会

と、その役割が説明されています。つまり、サポート役ですね。そしてサポート役としての資質を磨くことが求められています。また育成者は、子の親だけでなく、地域に住むすべてのおとなの人々」であり、家庭・学校・社会それぞれが連携し、子ども達の健全な成長に取り組むことが理想に掲げられています。

活動すべきは「子の親」だけではないんですね!

我が子の校区の場合、地域の人々と子ども達が交流する機会は、

・グランドゴルフ大会
・校区民大会

という2大イベントがありますが、たしかにそこで子供達と地域住民との触れ合いがガッツリ行われています。子ども達の名前と顔も覚えてもらえますし、また勝敗や景品がかかっているので、世代の垣根を越えて皆でワイワイ盛り上がり一体感も感じられます。「あ、こんな人が住んでいるんだな」と初めて知ることも多いです。

ただ気になるのは、参加メンバーが毎回ほぼ同じということ。昔から住んでいる人や、その子や孫世代が参加する場合が多いです。マンション・アパートの人はあまり参加しませんね。地元の人の輪の中に入って行きにくいというのはある気がします。中には、せっかくのお休みの日を潰してまで地域活動に参加したくないという消極的な人がいるのも事実。せっかく地域の人と触れ合えるめったにない機会なのに、そんな理由で目的が果たせてないのは「何だかなあ」という気がしてます。

誰もが参加しやすい雰囲気だったり、負担なく参加できる活動にすべきなのでは!

参加するメリットをもっと発信すべきなのでは!〇〇新聞とか〇〇便りといった紙媒体ではなく、今の子育て世代が使うネットやSNSなどのツールを使ってさ!

とモヤモヤしています。

「辞めたい」「入りたくない」人が急増中⁉

ネットで「子ども会」「育成会」を調べると、

子ども会 辞めたい
子ども会 入りたくない
育成会 辞めたい
育成会 入りたくない

といったワードで検索している人が多々見られます。ご存知かと思いますが、育成会への加入は任意なので、加入したくなければ無理にしなくてもいいです。法的な拘束力はありません。

とはいえ加入しないことで、

・子どもが学校に居づらくなる?
・子どもの学校生活に支障をきたす?

など、子供のことが気がかりで、仕方なく育成会に入っているという人が結構多いようです。そして最近は(特に都会の方では)必要性を感じないので入りません!と自分の意志に従う人や、仕事や介護、その他の事情があり、どう考えても活動は無理という事で「入らない」選択をする人が増えてきました。全国的に加入率がどんどん下がっている傾向にあります(すでに解散、消滅した地域も出てきています)。

「入りたくない」理由を挙げると、

  • 共働き世帯にとって活動内容が負担が大きいから
  • イベントが多すぎてせっかくの休日が潰れるから
  • 習い事や学習塾に通うため時間がないから
  • 子ども会以外のコミュニティーで成長の機会が得られるから
  • 活動内容が今の時代にそぐわないから

など、生活スタイルや価値観が多様化する今、旧態のままのやり方では、メリットよりもデメリットの方もはや大きいと感じる親が多いのではないかと思います。私自身、これには共感する部分も多いです。

実際に、家族でゆっくり過ごす貴重な土日も何やらかんやら出ごとが多く、しかもイベント開催は決まっているのに皆出たからないので、結局は役を受けている人周辺の同じメンバーばかりが参加している感じです。さらに役を引き受けた本年度においては、「準備、片付け、資料作成、各種手配」等ビックリするくらいやる事が多いので

もはやイベント会社を作れるレベル

さらには、

・会議や当日の進行など自分の子ども放置で活動している
・逆に子どもとの時間が極端に減っている
・本来は土日にしたい部屋の片づけや用事が済ませられない など。

ほんと疲れる。

ですから正直なところ、今のままのやり方なら、もう役員なんて二度としたくない!!と心から思っています。…という現状において、これといった影響力はありませんけど、役員(書記)として何が今後につながる事ができないかと模索している段階です。具体的には、

  • 会議で効率化案を提示したり
  • データを分かりやすくまとめたり
  • グーグルカレンダーに業務の履歴を残したり
  • 引継ぎ資料を動画で残したり
  • 導入できそうなアプリを探したり

など。何とか効率化・簡素化・スリム化・合理化…が図れないか考えています。次また役が回ってきた時に、同じように面倒くさい事を二度としたくない!というのが最大の原動力です。

まとめ

ということで「育成会」について、「子ども会」との違いを踏まえつつ加入率が下がっているという現状についてお伝えしてまいりました。

内容を簡単にまとめると

  • 育成会は、子ども会活動を援助する会である
  • 学校、家庭だけでなく、地域社会も連携する必要がある
  • 価値観や生活スタイルの多様化により、加入世帯が激減している

になります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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