「子どもには本を好きになってほしい」「できれば自分から読んでほしい」。そう思う親は多いですよね。私も、読書の大切さは分かっているつもりです。
とはいえ、「本を読みなさい!」と言うだけで読書好きになるなら苦労しません。しかも、言っている大人がスマホを眺めていたら……説得力はどこへ?
そこで今回は、子どもが自分から本を手に取りやすくなる環境づくりや、読書を楽しむきっかけをまとめました。いきなり全部やる必要はありません。できそうなものから、一つずつ試してみるのがよさそうです。
この記事で紹介すること
・家で本を読みやすくする工夫
・図書館や読み聞かせの取り入れ方
・読んだ本を会話や遊びにつなげる方法
子どもの読書習慣をつけるために親ができる7つの工夫
1.本を手に取りやすい場所に置く
まずは、本との距離を縮めることから。リビングなど普段過ごす場所に本があれば、ちょっとした空き時間に手に取りやすくなります。
大きな本棚を買わなくても、最初は数冊をかごに入れるだけで十分。表紙が見える置き方にしたり、ときどき本を入れ替えたりすると、いつもの本にも目が向きそうです。子ども自身が選んだ本を置くのも大切にしたいところ。
本棚を使うなら、子どもが無理なく手に取れる高さと、転倒防止にも気を配りたいですね。
2.大人も本を楽しむ
私が特に大切だと思うのは、親も本を読む姿を見せること。子どもにだけ読書を求めるより、家族でそれぞれ好きな本を開く時間があった方が自然です。

「本を読みなさい!」と言いながら、こちらはスマホに夢中。……まず自分からですね。
もちろん毎日きっちり読書タイムを設けなくても大丈夫。休日の10分、寝る前のひとときなど、無理のない範囲で。本を読まない日があっても、そこで叱らないことも大事だと思います。
3.図書館に行く日を決めてみる
いろいろな本に出会わせたいなら、図書館は頼もしい存在です。買うには少し迷うジャンルも、気軽に試せます。
例えば「月に2回、休日に図書館へ行く」と決めておく。行く日が何となく決まっているだけでも、暮らしの中に本が入りやすくなります。親も自分の本を借りれば、図書館が親子共通のお楽しみに。
借りる本を大人が決めすぎず、子どもが興味を持ったものを選ばせる余地も残したいですね。漫画や図鑑、好きなテーマの本からでも、立派な入り口だと思います。
4.読み聞かせは「楽しい時間」にする
自分で長い文章を読むのがまだ大変な子には、読み聞かせも一つの方法です。物語を一緒に楽しめますし、途中で「このあとどうなるかな?」と話す時間も作れます。
毎日1冊と目標を決めると、大人の方が先に息切れすることも。忙しい日は数ページでも、同じ本を何度読んでもOK。大切なのは読書を親子で楽しめる時間にすることではないでしょうか。
5.子どもの「これ何?」を本につなげる
子どもから飛んでくる「どうして?」「これ何?」。大人が全部答えてしまうのもいいですが、ときには「本で調べてみようか」と誘ってみるのも面白い方法です。
虫に興味があるなら昆虫図鑑、料理が気になるなら食べ物の本。知りたいことがあると、本は勉強の道具というより疑問を解決してくれる味方になります。
答えがすぐ見つからなくても、一緒にページをめくる時間そのものを楽しめたら十分。
6.読んだ本を家族や友達との会話につなげる
本は一人で読むものですが、誰かと感想を話す楽しみもあります。「どこが面白かった?」「この登場人物、どう思う?」と気軽に聞くだけで、いつもの会話が広がります。
例えば家族で同じ本を読んでみるのも面白そうです。同じ場面でも、子どもと大人では気になるところが違うかもしれません。「えっ、そこが面白かったの?」という発見も、読書の楽しみの一つですね。
「本のお便り便」|おすすめの一冊を手紙でつなぐ
子どもの学校で行われていた「本のお便り便」という取り組みが、私はとてもいいなと思っています。
仕組みはシンプル。自分がおすすめしたい本の題名と、その本のおすすめポイントを手紙に書いて、相手に届けるというものです。手紙を受け取った人はその本を読んで、感想を添えて返事をする。本を通じて、誰かと気持ちをやり取りできるのが素敵ですよね。
実際、野球が好きなわが子も、年上の子から『野球場の一日』という絵本を紹介してもらったことがありました。自分の好きなことにぴったりの一冊だったようで、それはもう、うれしそうに読んでいました。



「この本、あなたに読んでほしい!」と誰かが選んでくれる。これって、ちょっとうれしいですよね。
ただ「本を読みなさい」と言うより、ずっと自然に本と出会える方法かもしれません。学校だけでなく、家庭や友達同士でも取り入れられそう。読み終わったら、次は自分が誰かに一冊をすすめてみる。そんな小さなやり取りが続いたら、読書がもっと楽しくなりそうです。
7.読んだ後は、感想を残したり紹介したりする
読書が少し楽しくなってきたら、読んだ本を記録してみるのもおすすめです。
- 読書ノート:題名と「面白かったところ」を一言書く
- おすすめカード:家族や友達に読んでほしい本を紹介する
- 本の紹介ゲーム:それぞれが好きな一冊の魅力を話す
ここで注意したいのが、読書ノートを宿題のようにしないこと。「感想をたくさん書いて」と言われると、本を読む前からちょっと疲れます。最初は絵でも、一言でも十分です。
本の紹介ゲームとしては、ビブリオバトルも面白そう。読んで面白かった本を持ち寄って紹介し、みんなで「一番読みたくなった本」を選ぶ活動です。公式ルールは1人5分の紹介ですが、子ども向けには短縮したミニ形式も案内されています。
読書習慣づくりで、気をつけたいこと
いろいろな工夫を並べましたが、「たくさん読ませること」が目的になってしまうと、親も子も苦しくなります。読んだ冊数を競ったり、ゲームを全面禁止したりするよりも、まずは本を好きになるきっかけを増やしたいところです。
好きなジャンルや読むペースは子どもによって違います。文字の多い本が苦手なら、絵本や図鑑からでもいい。途中で別の本に替えてもいい。本を開くことが嫌な時間にならないようにするのが、私の目指したい形です。
文部科学省の保護者の支援と子どもの読書に関する調査でも、本を家に置いたり図書館に連れて行ったりする家庭では、読書が好きな子の割合が高い傾向が紹介されています。ただし、環境を整えれば必ず好きになる、という話ではありません。
まとめ|まずは親子で一冊を楽しむところから
子どもの読書習慣を育てるために、親ができることは案外身近にあります。本を置く場所を変える、図書館に出かける、一緒に読む、おすすめ本の話をする。どれも特別な道具がなくても始められる工夫です。
私自身、読書の大切さを分かっているつもりでも、日々の生活でできていないことはまだまだあります。子どもにだけ頑張ってもらおうとせず、まずは大人も一冊手に取るところから。焦らず、親子で本との付き合い方を見つけていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。













