辞書引き学習のやり方|紙の国語辞典はもう古い?電子辞書・タブレットとも比較

子どもが本を読んでいて、知らない言葉に出会ったとき。昔なら「辞書で調べてみようか」だったかもしれませんが、今はタブレットで検索する方が早そうですよね。電子辞書だってあります。さて、紙の国語辞典はもう必要ないのでしょうか?

そんなことを考えていたら、以前から気になっていた「辞書引き学習」を改めて調べたくなりました。辞書に付箋をどんどん貼っていく、あの学習法です。見た目のインパクトもなかなか(笑)。

今回は、辞書引き学習の基本的なやり方を確認しながら、紙の辞書・電子辞書・タブレットをどう使い分けるかについても整理します。なお、わが家でこの学習法を実践したという体験談ではなく、提唱者や辞書メーカーの公式情報をもとに考えた内容です。

目次

辞書引き学習とは?付箋を使って言葉探しを楽しむ方法

辞書引き学習は、教育者の深谷圭助さんが提唱した学習法です。国語辞典や漢字辞典を使って言葉を探し、見つけた言葉を付箋に書いて辞書に貼っていくのが特徴。

一般的な「分からない言葉があったら辞書を引く」という使い方と少し違うのは、最初は知っている言葉や好きな言葉を探してもいいという点です。「りんご」「ねこ」「サッカー」など、身近な言葉から辞書を開くきっかけを作ります。

深谷さんの公式サイトでも、低学年から取り組める方法として紹介されています。ただし、何年生から始めるかより、本人が楽しめそうなタイミングを大切にしたいですね。

用意するものは、辞書・付箋・筆記具

基本的に必要なのは、子どもが読める国語辞典、付箋、鉛筆やペンの3つ。国語辞典は、ふりがなやイラストがあり、文字が読みやすい小学生向けのものが向いています。最初から国語辞典と漢字辞典の両方を買いそろえる必要はありません。

辞書の外箱を外して、リビングや机など手に取りやすい場所に置いておく工夫も紹介されています。しまい込んでしまうと、調べたい気持ちが生まれたときに取り出すのが面倒ですから。大人だって、引き出しの奥の道具はなかなか使いません。

辞書引き学習の基本的な3ステップ

  1. 好きな言葉を探す。 知っている言葉からでもOK。辞書をめくりながら気になる言葉を見つけます。
  2. 見つけた言葉を付箋に書く。 公式の方法では付箋に通し番号も付けます。
  3. その言葉が載っているページに貼る。 付箋が増えていく様子を楽しみます。

例えば「春」を調べたら、近くに並ぶ「春雨」や「春分」が気になることもあるでしょう。調べようとしていなかった言葉に出会えるのは、紙の辞書ならではの面白さです。

一方で、付箋の枚数を競ったり、意味を全部覚えることを目標にしたりする必要はありません。 付箋がまっすぐ貼れていなくても、本人が楽しんでいるならそれで十分。辞書がハリネズミのようになってきたら、ちょっと面白いですよね。

辞書引き学習で大切にしたいのは「自分で調べたい」気持ち

辞書引き学習の魅力は、知らなかった言葉に出会えることだけではありません。自分で答えを探して見つける喜びや、面白い言葉をきっかけに親子の会話が広がることも、楽しさの一つだと思います。

ただ、「付箋を貼れば必ず語彙力が上がる」とまでは言えません。気になる言葉を調べ、意味を確かめ、実際の会話や読書で出会い直す。そういう経験が少しずつ積み重なることに意味があるのだと思います。

大人ができそうなのは「今日は10個調べよう」とノルマを決めることより、子どもが見つけた言葉に「へえ、そんな意味もあるんだね」と興味を持つこと。知っている言葉でも、辞書を開くと意外な発見があります。私も一緒に調べる側でいたいです。

紙の辞書・電子辞書・タブレット、何が違う?

ここが今回、私が一番気になったところです。今の小学生は学校でタブレットなどの学習端末を使う機会があります。だからといって、紙の辞書が時代遅れというわけでもなさそうです。文部科学省のGIGAスクール構想は、1人1台端末を学びに活用する取り組みですが、紙の辞書を使わなくなるという意味ではありません。

道具得意なこと気をつけたいこと
紙の国語辞典ページをめくりながら関連語に出会う。付箋を貼って残せる。目当ての言葉を探すのに時間がかかることも。重さや置き場所も必要。
専用の電子辞書複数の辞典を素早く検索。機種によって英語音声や漢字検索も。購入費用、収録辞書の内容、操作方法を確認。
タブレットの辞書サービス画面で検索でき、端末を増やさずに使える場合がある。使えるアプリ・契約、通信環境、学校の利用ルールを確認。

つまり、「紙かデジタルか」より「何をしたいときに、どれが使いやすいか」で選ぶ方がよさそうです。

紙の辞書|寄り道しながら言葉を探すのが楽しい

紙の辞書は、目当ての言葉の前後も自然と目に入るのが魅力です。辞書引き学習のように、見つけた言葉を付箋に書いて残す方法とも相性がいいですね。

例えば小学館『例解学習国語辞典 第十二版』は、ふりがなや写真・イラストを備えた小学生向けの辞書。子どもが自分で読めるか、見出しを探しやすいかを確認して選ぶとよさそうです。

ただし、ページをめくる作業自体が負担になる子もいます。紙の方が必ず勉強になる、と決めつけないことも大切だと思います。

紙とデジタルの両方を試したい家庭には、三省堂『例解小学国語辞典 第八版』も候補になります。オールカラー・総ふりがなで、購入者向けのオンライン辞書「ことまな+」にも対応。オンライン版には登録手続きが必要なので、利用条件は出版社の案内を確認してください。

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電子辞書|意味を素早く調べたいときに便利

専用の電子辞書は、調べたい言葉を入力するとすぐに説明を探せるのが便利。辞典を切り替えたり、漢字や英語を調べたりできる機種もあります。インターネットの検索結果から情報を選び分けるのとは違い、収録された辞書の項目を調べられる点も特徴です。

例えば、カシオの「XD-SA2910」は小学生向けの国語辞典や漢字辞典などを収録したモデルです。一方、下で紹介する「XD-SX3810GN」は小・中学生向けの別モデルで、紙の付箋とは違いますが、画面上で使える「カラー付箋」機能もあります。XD-SX3810GNはメーカー公式サイトで生産完了と案内されています。

一方、紙の辞書に付箋を貼る楽しみを、そのまま置き換える道具ではありません。電子辞書にもメモ機能などがある機種はありますが、操作や使い勝手は別物です。また、購入するなら価格だけでなく、学年に合う辞書が入っているか、中学生になってからも使いたいかなどを確認したいところです。

電子辞書の具体例として、カシオ「EX-word XD-SXN381GN」の販売セットを紹介します。商品名には「XD-SX3810GN・オリジナルクロス同梱」とも記載されているため、別型番だからといって新しい世代の機種とは限りません。 ベースとなる「XD-SX3810GN」はメーカーで生産完了と案内されています。購入を検討する場合は、新品・中古の区別、セット内容、販売店の在庫や保証、収録辞典の版などを確認してください。

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タブレット|「ネット検索」と「オンライン辞書」は別もの

タブレットの場合、検索サイトで言葉を調べる方法と、出版社が提供する辞書サービスを使う方法があります。どちらも便利ですが、調べた結果の出どころが同じとは限りません。 国語の意味調べなら、辞書の編集方針や出典が分かるサービスを選びたいですね。

三省堂の「ことまな+(プラス)」は、スマホやタブレットで使えるオンライン辞書サービスです。『三省堂 例解小学国語辞典 第八版』など、小学生向け辞書にも対応しています。紙の辞書とデジタルを組み合わせる選択肢が、すでにあるんですね。

ただし、タブレットがあるだけで、これらの辞書を自由に使えるわけではありません。購入特典や学校での導入状況、利用する端末、通信環境などの条件はサービスによって異なります。学校から貸与されている端末なら、使えるアプリや家庭での利用ルールも先に確認しましょう。

結局、小学生にはどれがおすすめ?

私なら、まず「子どもが何をしたいのか」と「家にすでに何があるか」から考えます。専用の電子辞書まで一度にそろえる必要はありません。

  • 付箋を貼る辞書引き学習を楽しんでみたい → 小学生向けの紙の国語辞典と付箋から。
  • 日々の読書や宿題で、すぐ意味を確かめたい → 手元の紙の辞書に加え、利用できるオンライン辞書を確認。
  • 国語だけでなく英語・漢字・ほかの辞典もよく使う → 収録内容が合えば、専用の電子辞書も選択肢。
  • 学校から指定や案内がある → 学校で使う辞書・端末・持ち込みルールを優先。

紙の辞書を買ったらデジタルは使わない、ということでもありません。紙で見つけた言葉をタブレットで画像や音声と一緒に調べたり、電子辞書で別の説明を見比べたり。調べ方が複数あるのは、むしろ面白いことだと思います。

なお、音声入力や読み上げが助けになる子もいます。ページをめくるのが得意か、文字を読むのが得意か、操作しやすいのはどれか。大人の理想より、本人の使いやすさを優先したいですね。

辞書バッグや付箋は必要?使いやすい環境を考えてみる

辞書引き学習で使う紙の辞書を、子どもの近くに置いておきたい。そんなときに便利そうなのが、持ち手付きの辞書バッグや辞書カバーです。付箋やペンを収納できるポケット付きもあります。

ただし、辞書バッグは必需品ではありません。机の上に辞書を置けるなら、それで十分。付箋も、子どもが気に入ったものを少し用意するところからでいいと思います。

辞書バッグのサイズや選び方については、別の記事で詳しくまとめています。小学生の辞書バッグは必要?持ち手付き辞書カバーのメリットと選び方も参考にどうぞ。

まとめ|大切なのは、紙かデジタルかより「調べてみたい」

辞書引き学習は、国語辞典を開いて言葉を探し、付箋を貼っていく学び方です。付箋が増えていく様子が目に見えるので、辞書を開くこと自体がちょっとした楽しみになりそうです。

でも今は、電子辞書やタブレットも身近な選択肢。改めて調べてみると、どれか一つに決める必要はないと感じました。紙の辞書で寄り道しながら言葉を探す楽しさも、デジタルで素早く意味を確かめる便利さも、それぞれに良さがあります。

「何これ?」「どういう意味?」と子どもが思った、その瞬間を大切にできること。道具が紙でも画面でも、そこが一番なのかもしれません。

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