小学校入学に向けて、楽しみながら進めたいランドセル選び。でも、色やデザインの種類が多いからこそ、親子で迷ってしまうこともありますよね。
特に、子どもが周りのお友達とは違う色を希望したとき、「その色で大丈夫かな?」「からかわれたり、いじめられたりしないかな?」と心配になる保護者の方もいるのではないでしょうか。
実は、私もそんな心配をした親の一人です。息子が小学校に入学する前、好きだった色は黄色。まっ黄色のランドセルを欲しがっていたので、当時は少し戸惑ったのを覚えています。
結果的に選んだのは、黒と黄色のツートンカラーのランドセルでした。そんな我が家の経験もあり、ランドセルの色とからかい・いじめの関係について、いろいろ調べたことがあります。
今回は、最近のランドセルの色選びの傾向も確認しながら、子どもの好きな色を大切にする選び方と、万一からかわれたときの対応についてまとめました。
この記事で分かること
・ランドセルの色でからかわれることはある?
・2026年のランドセル人気色と色選びの傾向
・子どもの好きな色を尊重した選び方
・購入前に確認しておきたいポイント
・からかわれたり、嫌な思いをしたりしたときの対応
・親子で「人それぞれの好み」を考えるヒント
ランドセルの色でいじめられることはある?
まず気になるのが、「ランドセルの色が原因でいじめられることはあるの?」という疑問です。
以前に比べてランドセルの色の選択肢は広がっており、赤や黒以外の色を選ぶことも珍しくなくなってきました。ただし、色の種類が増えたことと、からかいやいじめが絶対に起こらないことは別の話です。
どんな色なら大丈夫、どんな色なら危険というように、一概に判断することはできません。子どもの好きな色を尊重しながら、もし困ったことが起きたときには周囲の大人が支えることが大切だと思います。

2026年のランドセル人気色は?選択肢が広がっている
ランドセル工業会が、2026年4月に小学校へ入学した子どものランドセル購入について調査した結果を見てみましょう。男女別に購入した色の上位を見ると、昔ながらの赤と黒だけではないことが分かります。
| 順位 | 男児の購入色 | 女児の購入色 |
|---|---|---|
| 1位 | 黒 54.4% | 紫・薄紫 30.0% |
| 2位 | 青 14.4% | ピンク 18.7% |
| 3位 | 紺 14.0% | 水色 16.7% |
出典:ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2026年」(調査回答者1,500人)
男の子では黒が過半数を占めていますが、青や紺などを選ぶ家庭もあります。女の子では紫・薄紫が最も多く、ピンクや水色など、好みが分かれていることが分かります。
また、調査では上位に入っていない緑やキャメルなどの色も購入されています。もちろん、これは実際に購入された色の割合であって、この色を選べばからかわれないというデータではありません。
ただ、ランドセル選びの選択肢が以前より広がっていることは、子どもの好きな色を考えるうえで心強い材料になりそうですね。
「男の子の色」「女の子の色」にこだわらなくてもいい
昔は「男の子は黒、女の子は赤」というイメージが強かったランドセル。私自身も、子どもの頃に見慣れていたランドセルといえば、ほとんどが赤と黒でした。
でも、色そのものに男の子用・女の子用という決まりがあるわけではありません。赤が好きな男の子もいれば、黒が好きな女の子もいるでしょうし、黄色や緑、紫などに惹かれる子もいると思います。
子どもが「この色が好き!」と感じる気持ちは、それだけで大切にしたいものです。周りと同じ色かどうかよりも、本人が気に入っているかどうかを、まずは大切にしたいですね。
実際には、色を理由にからかわれたという声もある
以前、ランドセルの色について調べたとき、インターネットの相談サイトなどで保護者の声を読んだことがあります。そこには、「少し変わった色でも、周りの子は特に気にしていなかった」という声がある一方、色について嫌なことを言われたという体験談もありました。
例えば、黒いランドセルを選んだ女の子が性別を理由にからかわれたり、キャメル色のランドセルを茶色に関する言葉でからかわれたりしたという話です。こうした経験があることを考えると、「色で嫌な思いをすることは絶対にない」とは言えません。
ただし、ネット上の個別の体験談だけで、どの色がからかわれやすいのか、どれくらいの割合で起きるのかまでは分かりません。心配な事例だけを見て子どもの希望を変えてしまうのも、少し違うように感じます。
そして、何より忘れたくないのは、からかわれる原因を、選んだ子どもやランドセルの色のせいにしないことです。相手の好きなものをからかったり、嫌がることを繰り返したりする行為そのものを、大人がきちんと受け止める必要があります。
我が家のランドセル選び|息子が欲しがったのは黄色
ここで、我が家のランドセル選びについても少しお話しします。息子が入学前に好きだったのは、黄色でした。
そのため、ランドセルもまっ黄色のものを欲しがっていたんです。今思えば、子どもが好きな色を選ぶのは自然なことなのですが、当時の私は「周りのお友達とずいぶん違う色になるのでは?」と少し心配していました。
最終的に購入したのは、黒と黄色のツートンカラーのランドセルです。そんな経験があったからこそ、ランドセルの色選びには、親の気持ちと子どもの気持ちの両方が関わってくるのだと感じました。
子どもにとっては、これから始まる小学校生活を一緒に過ごす大切なランドセル。一方、親は6年間使うことや、学校生活で困らないことも考えてしまいますよね。
だからこそ、親の不安だけで色を決めるのではなく、子どもがどこを気に入っているのかを聞いてみることが大切なのだと思います。
後悔しないランドセルの色選び|購入前に考えたい4つのこと
ランドセルは長い期間使うものなので、色やデザインをじっくり考えたい家庭も多いと思います。もちろん、最初に気に入った色を選ぶのも素敵ですが、いくつか確認しておくと、親子ともに納得しやすくなりそうです。
① 子どもがその色を好きな理由を聞いてみる
子どもが希望する色を聞いたとき、まずは「どうしてその色が好きなの?」と話してみるのもよさそうです。好きなキャラクターの色だったり、きれいだと感じた色だったり、子どもなりの理由があるかもしれません。
理由がはっきりしなくても、「なんとなく好き!」という気持ちだって大切です。親が思っている以上に、子どもには子どもの好みがありますよね。
逆に、親が心配していることがあるなら、その気持ちも穏やかに伝えてみてもよいと思います。どちらかの意見を通すためではなく、お互いの考えを知る時間にできたらいいですね。
② 色だけでなく、背負い心地や重さも確かめる
ランドセル選びでは、色やデザインに目が向きがちですが、背負い心地や重さも大切です。毎日使うものだからこそ、体に合っているか、荷物を入れやすいかなども確認しておきたいですね。
特に写真で見た色と実物の色は、光の当たり方などによって印象が違うことがあります。気になるランドセルがあれば、実物を見たり、試着したりする機会があると選びやすそうです。
子どもは色やデザイン、大人は機能性と、注目するところが違うかもしれません。でも、お互いが気になる部分を確認しながら選べば、納得できるランドセルに近づけそうですね。
③ 入学予定の学校や地域の様子を参考にする
以前の私は、通学する地域の子どもたちがどんな色のランドセルを使っているのかも気になっていました。入学前に学校の様子を知っておくと、ランドセル選びのイメージが湧きやすいこともあります。
ただし、周囲で多い色を選ばなければならないわけではありません。地域の様子はあくまでも参考程度にして、子どもが好きな色を選ぶ気持ちまで狭めないようにしたいですね。

学校によっては指定の通学かばんや、通学用品に関する決まりがある場合もあります。気になることがあれば、ランドセルの色についてではなく、まず学校の持ち物に関する案内を確認しておくと安心です。
④ 親子で意見が違うときは、別のデザインも一緒に見てみる
例えば、赤が好きな子なら全体が赤いランドセルのほかに、黒と赤のツートンカラーや、赤いステッチが入ったデザインもあります。黄色が好きなら、黄色を基調としたものや、差し色に黄色を使ったものなど、選択肢を広げてみてもよいでしょう。
ただし、別のデザインを探すのは、子どもが希望した色を諦めてもらうためではありません。いろいろな選択肢を見て、結果的に最初に気に入ったランドセルを選ぶことだってあります。
親子で迷ったときには、急いで結論を出さず、少し時間を置いてからもう一度見てみるのもいいですね。子ども自身が「これがいい!」と思えるランドセルに出会えたら、それが何よりだと思います。
キャメルや茶色のランドセルはからかわれやすい?
以前の記事で取り上げていたのが、ブラウンやキャメルといった茶系のランドセルについてです。落ち着いた雰囲気でおしゃれな色ですが、子ども同士で茶色を別のものに例えて、からかってしまうケースもあるようです。

でも、だからといってキャメルやブラウンを避けた方がよい、ということではありません。茶系に限らず、赤や黒、黄色など、どんな色であっても、心ない言葉を向けられる可能性はあります。
大切なのは、「そんなことを言われるかもしれないから、その色はやめよう」と決めつけないこと。そして、もし嫌なことを言われたときには、子どもが一人で我慢しなくてもよい環境をつくっておくことだと思います。
ランドセルの色そのものが悪いわけではなく、相手を嫌な気持ちにさせる言動に目を向けることが大切ですね。
ランドセルの色をからかわれたら?親ができる対応
せっかく気に入って選んだランドセルについて、嫌なことを言われてしまったら……。考えるだけでも親としてはつらいものがありますよね。
そんなとき、まず大切にしたいのは、子どもの気持ちです。「気にしなくていいよ」「言い返したらいいよ」と励ましたくなるかもしれませんが、本人が傷ついているなら、その気持ちをそのまま受け止めたいと思います。
① まずは子どもの話を聞き、気持ちを受け止める
子どもが「ランドセルの色を笑われた」と話してくれたら、まずは「嫌だったね」「話してくれてありがとう」と伝えたいですね。すぐに解決方法を考えるよりも、子どもが安心して話せることを大切にしたいところです。
何を言われたのか、いつから続いているのか、どんな気持ちだったのかなど、無理のない範囲で聞いてみましょう。子どもが話したくないときは、問い詰めるのではなく、いつでも相談できることを伝えておきたいですね。

② 無理に言い返したり、我慢したりしなくていい
以前、ランドセルの色をからかわれたときの対処法として、相手に言い返す方法が紹介されているのを見かけました。でも、子どもによっては、その場で言い返すことが難しい場合もあります。
嫌なことを言われても、すぐに反応できないことだってありますよね。それを「気が弱いから」「もっと強くならないと」と考える必要はありません。
もし本人が使いやすいと感じるなら、「その言い方は嫌だよ」と短く伝えたり、その場を離れたりする方法もあります。ただし、子ども自身がうまく対応できるかどうかに、解決を任せきりにしないことが大切だと思います。
③ 繰り返される場合や心配なときは学校に相談する
一度きりの言葉でも、子どもにとって強い苦痛になることがあります。また、同じようなからかいが繰り返されている場合は、早めに学校へ相談することが大切です。
いじめ防止対策推進法では、一定の関係にある子どもから心理的・物理的な影響を受け、本人が心身の苦痛を感じているものを「いじめ」と定義しています。周囲が「冗談だった」「ただのからかい」と考えていても、子どもの苦痛を軽く扱ってはいけません。
学校へ相談するときは、子どもから聞いた内容や、気になった日時などを整理して伝えると状況を共有しやすくなります。担任の先生だけで対応が難しい場合は、学年主任や管理職、スクールカウンセラーなどにも相談できます。
いじめや嫌がらせへの対応は、子ども一人に任せることではなく、大人が一緒に取り組むこと。早い段階で周囲が気づき、子どもを支えていけるとよいですね。
④ ランドセルカバーを使うのは、子どもが希望したときに
ランドセルの印象を変える方法として、ランドセルカバーを利用するという選択肢もあります。最近は透明なものや柄付きのものなど、さまざまなデザインがありますね。
ただし、からかわれたからといって、子どもが気に入っているランドセルを隠す必要があるとは限りません。カバーを付けたくない子もいれば、気分を変えるために付けてみたい子もいると思います。
ランドセルカバーは、子ども自身が使いたいと思ったときの選択肢のひとつとして考えたいですね。カバーを使う場合も、からかいそのものへの対応を後回しにしないようにしたいところです。
例えば、こちらは電車の顔をデザインしたランドセルカバー。撥水・軽量タイプで反射材も付いているので、電車が好きな子には楽しい選択肢になりそうです。ランドセルの色を隠すためだけでなく、傷や汚れから守りたい場合にも活用できます。
ただし、ランドセルによってサイズや形が異なるため、購入前には対応するかぶせの大きさを確認してください。また、カバーの反射材だけに頼らず、通学時の安全にも気を配りたいですね。
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⑤ 学校以外にも相談できる場所がある
子どもが学校での出来事を話しにくそうにしていたり、保護者だけではどう対応したらよいか迷ったりする場合は、学校以外の相談窓口を利用することもできます。
文部科学省が案内している「24時間子供SOSダイヤル」は、いじめなどの悩みを子どもや保護者が相談できる窓口です。夜間や休日も含めて相談できる体制が整えられています。
24時間子供SOSダイヤル
電話:0120-0-78310(なやみいおう)
参考:文部科学省の相談窓口案内
子どもに元気がない、登校を怖がっているなど、気になる様子が続く場合も、一人で抱え込まずに相談することが大切です。

親子で考えたい「みんな違って、みんないい」ということ
ランドセルの色選びは、子どもと「人それぞれ好きなものが違う」ということを話すきっかけにもなりそうです。赤が好きな子も、黒が好きな子も、黄色が好きな子もいて、どの色を好きになるかは人それぞれですよね。
でも、こうした話は、子どもが実際にからかわれて傷ついているときに、無理に教訓として伝える必要はないと思います。まずは安心できるように支え、落ち着いたときに一緒に考えられたらいいですね。
絵本『ますだくんのランドセル』もおすすめ
ランドセルの色や「自分らしさ」について親子で考えるきっかけになりそうなのが、武田美穂さんの絵本『ますだくんのランドセル』です。
主人公のますだくんは、ずっと憧れていたお姉ちゃんの赤いランドセルを譲ってもらい、うれしそうに入学式を迎えます。
周りから変だと言われても、お気に入りのランドセルを堂々と背負うますだくん。「男の子だから黒」「女の子だから赤」という考え方にとらわれず、自分の好きなものを大切にする姿が印象的です。
我が家でも息子が黄色いランドセルを欲しがった経験があるので、こうしたお話には考えさせられるものがあります。子どもにとっては、周りからどう見られるかよりも、自分がその色を好きだという気持ちが大切なのかもしれませんね。
いじめへの具体的な対処法を教える絵本ではありませんが、「好きな色は人それぞれ」「周りと違ってもいいんだよ」ということを、親子で自然に話せる一冊だと思います。
参考:『ますだくんのランドセル』(武田美穂 作・絵/ポプラ社)公式紹介ページ
気になる方は、絵本の表紙や商品情報もチェックしてみてくださいね。
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ランドセルの色選びについてよくある疑問
男の子が赤やピンク、女の子が黒を選んでも大丈夫?
ランドセルの色に性別による決まりがあるわけではありません。子ども自身が気に入っているなら、その気持ちを大切にしてよいと思います。
ただし、学校指定のかばんがある場合などは、その学校の決まりを確認してください。また、機能性や背負い心地も、色と一緒に考えたいですね。
珍しい色だと学校で目立ってしまう?
周囲に同じような色のランドセルが少なければ、目立つことはあるかもしれません。でも、目立つこと自体が悪いわけではありませんし、それだけでからかいやいじめにつながるとも言えません。
子どもがその色を好きだという気持ちを大切にしながら、心配なことがあれば親子で話し合ってみるとよさそうです。
6年間使ううちに、好きな色が変わったら?
小学校入学前と高学年では、好きな色やデザインが変わることもあると思います。ただ、将来の好みを正確に予想するのは難しいですよね。
「高学年になったら嫌になるかも」と先回りして決めるより、今の子どもの気持ちも大切にしたいところです。長く使うための丈夫さや、手入れのしやすさなども含めて考えるとよいと思います。
ランドセルの色をからかわれたら、すぐ学校に相談していい?
もちろん、相談して構いません。繰り返されていなくても、子どもが強く傷ついていたり、保護者として心配なことがあったりするなら、早めに学校と情報を共有することが大切です。
「この程度で相談していいのかな」と迷うこともあるかもしれませんが、子どもが安心して学校生活を送れるように、大人が協力して考えていきたいですね。
まとめ|ランドセルの色は子どもの「好き」を大切に
今回は、ランドセルの色でからかわれたり、いじめられたりすることはあるのか、購入前に考えたいことや、万一のときの対応についてご紹介しました。
以前に比べてランドセルの色は豊富になり、さまざまな色を選ぶ家庭が増えています。ただし、どんな色なら絶対に安心ということではなく、学校生活の中で思いがけないことが起こる可能性もあります。
私自身、息子が黄色いランドセルを欲しがったときは心配しました。最終的には黒と黄色のツートンカラーを選びましたが、当時の経験を振り返ると、子どもの好きな色を大切にすることについて改めて考えさせられます。
ランドセルは、子どもがこれからの学校生活を一緒に過ごす大切なもの。親の心配も自然なことですが、本人が気に入った色やデザインを選べるよう、ゆっくり話し合っていけたらいいですね。
そして、もしランドセルの色を理由に嫌な思いをしたとしても、子どもだけで抱え込む必要はありません。周りの大人がしっかり支えながら、安心して学校に通える環境を大切にしていきたいと思います。
これからランドセルを選ぶご家庭にとって、少しでも参考になればうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

